古着好きのシステム開発屋的、オンライン古着屋運営(作業編)

LYL.FASHION ネットショップ運営のTIPS

古着好きなファッショニスタの皆さんも、そうでない人も、こんにちは。
LYL.FASHIONDiceです。

今回は、恐らくLYL.FASHIONのお客様やファッションピーポーな方々には興味のないお話になりそうですが、もしかすると、同業の古着屋さんやネットショップな皆さん、またはこれからネットショップでファッションアイテムを販売したいと思っている方に何らかお役に立てる内容かもしれませんので、よろしければお付き合いください。

ネットショップのコストは決して安くない。

ネットショップのコスト ササゲ業務

「実店舗は固定費や広告費がかかるからネットショップの方が手軽にスタートできる」

このようによく言われていますが、固定費や広告費は金額に違いはあれどネットショップも同様です。

 

実店舗に無くてネットショップに重くのしかかるコストの一つが、ササゲ作業と言われる、商品をネット上で販売するための「(サ)撮影」「(サ)採寸」「(ゲ)原稿(コメントや商品情報などのテキスト)」にかかる作業費です。

 

実店舗であれば、入荷した商品を棚に並べればすぐに販売できますが、ネットショップでは上記した情報をネット上にアップロードして商品ページにしない限り、販売以前にお客様に商品をご覧いただくことができません。

 

さらに、商品を煩雑に散らかした状態で販売している実店舗では買い物したくないですよね?

同様に、写真も商品情報もテキトーなネットショップで買い物するのは不安ですよね?

特にネットショップでは実物の商品を試着できないこともあって、写真もサイズなどの情報も綺麗で分かり易くあることが求められます。

 

参考:どんな画像が売上につながる?ECサイト商品画像に必要な要素とは[翔泳社 ECzine 記事]

 

そのためのササゲ作業が、実はファッション商材を販売するネットショップにはかなりの重労働 = 高コストなんです。

 

あくまで目安ではありますが、

・商品撮影(写真5枚) = 5分
・撮影した写真の加工 = 10分
・採寸 = 3分
・各種情報の入力 = 5分
・ネットショップへの登録 = 5分

(この例はかなり速い方ですが、もちろん商材や状況、方針などによっても作業時間は大きく異なります。)

 

これを仮に時給換算で¥1,000の方が行ったとすると、1商品を販売する準備だけで約¥500のコストが発生します。

(だからって、「自分でやる!」が実は一番の高コストです。この思考はホンマに残念な結果になります。)

 

特に古着って単価が安いものが多い上に1点モノなので、時間をかけて作成した商品ページも、その商品が売れると大抵の場合取り下げます。つまり1商品あたりにかかるコストは結果として高く、コスパが悪いんです。

 

そのため、販売単価が安い商品はネット上で販売されていなかったり、逆にネットの方が実店舗より高いなんてことも往々にしてあるんです。

古着好きのシステム開発屋が始めた古着屋
ZenFotomatic ゼンフォトマティック 商品画像の自動加工 白抜き 切り抜き 色彩補正

我々LYL.FASHIONは、元々ZenFotomatic(ゼンフォトマティック)という、ネットショップの商品撮影と商品画像の加工編集業務などのササゲ業務を自動化するソフトウェアを開発しているチームの新規プロジェクトとして始まりました。

ZenFotomaticは、2020年2月時点で大企業から個人まで、世界約170ヵ国、68,000人(アカウント)の方が、主に自身のネットショップやオークションなどで商品を販売する為に利用されています。

このサービスの運営過程で蓄積されたノウハウとそれを活かしたシステムで、僭越ながら我々においてはこのササゲ業務を世界中のほとんどのネットショップよりも高速に、ローコストで運用できています。もちろん、一定以上のクオリティーを担保しつつ。

したがって、多くの古着屋さんがコストと作業負担の問題でネットショップで販売できていない安価なレギュラー古着を大量に扱うことができ、さらに業務オペレーションやシステムを日々アップデートすることで、無駄なコストを価格に転嫁せず販売できているのです。

新技術・新手法の研究の場として

ネットショップソリューションの新技術・新手法の研究開発

ぶっちゃげると、現時点ではシステム開発やササゲ業務の受託が食い扶持ではあります。

一方で、LYL.FASHIONのスタッフは超が付くほど古着ファッションが好きです。LYL.FASHIONをもっと皆さんに知っていただき、アイデンティティーに共感してくださる方が増えるよう日々活動しています。

だからこそ、もっともっとそこに集中するために、作業はできるだけ自動化したい。

それが、LYL.FASHIONのお客様のためにもなると思うので。

 

そこで、LYL.FASHIONの作業現場では様々な最新ソフトウェア技術を用いて、作業が1秒でも早く終わるよう、研究開発を続けています。

格好よくいうと、ササゲラボ(研究施設的な) のような感じでしょうか。

 

そうして実際に運用に耐え得ると判断した技術や機能を、ZenFotomaticや、代行している他社のササゲ業務に実装しています。

自分たちのショップ、自分たちの現場なのでアグレッシブにチャレンジして失敗から学ぶ事ができる、という被験者的ネットショップとも言えます。

 

そんな体を張った実験結果や得たノウハウはコチラでシェアしているので、これからオンラインで古着屋始めたい!とか、既存のネットショップの作業効率上げたい!といった方は是非参考にしてみてくださいね。

 

LYL.FASHIONのスタッフとしては、社内でのポジショニングに満足なんか当然していませんが、逆にそういう立ち位置だからこそ、レギュラー古着でいかにデザイナーズのコレクションみたいな個性的コーディネートが組めるか、といったビジネスという観点では業界の定石を無視したようなチャレンジもできています。

 

そしてシステムや業務効率にしろ、古着のスタイリングにしろ、我々の体を張ったチャレンジと成功&失敗双方含めた経験やノウハウをシェアしていく事で、古着業界に、引いては地球環境保護的なものに繋がれば良いなと。



てことで、今回はサマリーのようなポストになってしまいましたが、ニーズがありそうならこんなお話も続編やります!

では!

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